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レポートタイトル

2017-05-19

スペイン:トピックス(ブラッセル事務所作成)

国民党員の収賄疑惑を契機にスペイン政局は再び混迷へ〜財政、銀行セクター再建の重石となるような展開に注意が必要〜



要約

スペイン・ラホイ政権が再び正念場を迎えている。ラホイ首相に近しい国民党員の収賄疑惑に関して、4月に首相自身が証人として裁判所に召致されたことを受け、野党は首相の責任問題を追及している。2016年の再選挙の結果、少数与党となった国民党は、国内経済の回復と失業率の低下に加え、最大野党・社会労働党の混乱を背景として、組閣後徐々に支持率を回復していた。こうした中で生じた今回のスキャンダルにより、政局が再び不安定化する懸念が高まっている。ラホイ政権の足元が揺らぐことにより、道半ばの財政再建を市場が不安視することとなれば、国債価格が下落するとともに、銀行のバランスシートが毀損し、不良債権問題が再燃する可能性もある。5月21日の最大野党・社会労働党の党首選も含め、スペインの政局に注意が必要である。

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