新型コロナ危機のもとでパキスタンの20年度(19年7月~20年6月)の実質GDP 成長率は-0.4%となったと推定される。サービス業および製造業が落ち込んだ。経済活動の回復は始まっているが、ほぼ正常な状態に戻るのは21年に入ってからとみられる。また、20年度の財政赤字(GDP比)は当初予算における7.1%を上回る9.1%に拡大した模様である。21年度予算では財政赤字は7.5%が見込まれているが、税収が未達となる可能性が高い。一方、原油安も追い風となり、経常収支赤字幅が縮小し、海外からの緊急追加融資を受ける必要性が低下してきている。IMFは20年4月に14億ドルの新型コロナ危機緊急支援を実行した。さらにIMFとの間では構造改革支援のための拡大信用供与措置(EFF)の再開に向けた交渉が行われているが、経常収支が改善し、融資を受ける必要性が低下したことから、パキスタン政府は強気の交渉を進めているとみられる。
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