21-05-24
中国:トピックス
半導体を巡る米中覇権争いと中国半導体産業政策 ~ICT化や米国対中制裁強化で半導体需給の逼迫懸念が浮上~

半導体需給の逼迫懸念が浮上している。世界経済の情報通信技術(ICT)化が急速に進展し半導体需要が高まっている中で、半導体を筆頭とする最先端技術を巡る軍事・国家安全保障上の米中の覇権争いにより半導体サプライチェーンの混乱を招き、再構築の必要性に迫られている可能性は否定しがたい。最近では中国が15年5月に公表した「中国製造2025」 で重点10大産業の筆頭に掲げられた半導体産業は内製化目標の進捗が遅れているとの報道がみられる。とくに半導体産業の重要な生産拠点である台湾(政府・代表企業)は米中対立の狭間で難しい対応を迫られている。今後は、台湾などの対応および中国の対米外交・ハイテク産業政策の動向が一層注目される。

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