21-07-28
中国:トピックス
6月の各指標で見る中国経済 ~第2四半期の実質GDP成長率は前年同期比+7.9%~

 21年第2四半期の実質GDP成長率は前年同期比+7.9%であった。サービス業の回復は遅れているものの、好調な製造業が全体を牽引し堅調な景気拡大を続けている。国家統計局の報道官は、21年上期の経済は安定的に回復しており良好な状態が続いていると振り返った。一方で国内経済の回復は必ずしも均一ではなく、新型コロナ感染の再拡大懸念など不確実な要素も存在しており、政府は中小・零細企業への支援を引き続き強化する方針である。
 6月の主要経済指標をみると、商品価格の高騰に伴い上昇が続いていた生産者物価指数(PPI)は、投機的な取引に対する取締まり強化や国家備蓄の放出などの政策によって上昇に歯止めがかかりつつある。中国人民銀行は景気の下支えと中小・零細企業への支援を目的として、7月15日に預金準備率の引き下げを実施しており、引き締め方向であった金融政策に微調整が加えられた。

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