浙江省は、中央政府により共同富裕の示範区として選定されてから、様々な形で共同富裕を推進するための運動を展開している。慈善活動においては、21年9月に浙江省・市政府の幹部が「慈善への１日寄付活動」に参加し、「公務員や企業職員は給与1日分、企業経営者は収益の１日分を寄付しよう」と呼びかけている。企業内共同富裕においては、「吉利汽車」が8月に従業員に対して自社株を付与し、10,884名の従業員に1人当たり約34万元（約578万円）の恩恵を与える計画を発表した。また、「阿里巴巴集団」が9月に1,000億元を拠出して共同富裕発展基金を設立する計画を発表し、その資金を浙江省共同富裕の示範区の建設に投入するほか、市・県レベルの政府の投資プロジェクトにも参加することなどを盛り込んでいる。