21-09-30
中国:トピックス
「中国恒大集団」の経営状況

21年上期の「中国恒大集団」の不動産販売収入は前年同期比-15.0%と、20年通年のプラスの伸び率(同+6.5%)から2桁のマイナスに転じた。また、21年上期の同社の不動産予約販売面積は同+11.3%となっているものの、1平米当たりの販売単価は下落(同-8.1%)しており、販売収入は同+2.3%に止まった。
20年8月20日に、住宅都市農村建設部と中国人民銀行は大手不動産開発業者に対して「大手不動産開発業者の融資に関する監督と管理規則」を通知し、23年6月までにデレバレッジに関する3つの基準をクリアするように要請した。同基準を達成するため採算割れの販売単価で不動産販売を拡大したことが、結果的に「中国恒大集団」の経営状態を一層悪化させたとみられる。

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