21-10-29
中国:トピックス
21年9月の住宅市場の状況 ―住宅販売面積は前年同月比-15.8%―

国家統計局が公表した9月の主要70都市における販売用新築住宅価格指数(前年同月比)をみると、9月の平均上昇率は+3.3%となっており、6月以降やや低下しつつも概ね安定的に推移している。一方、住宅販売面積をみると、7月以降は前年同月比マイナスとなっており、9月は同-15.8%と大幅に減少している。
21年6月以降、金融機関は当局の不動産向け貸出の抑制策を受け、住宅ローンの審査を厳しくしており、ローンの承認が下りにくい状況となっている。また、大手不動産開発業者の「中国恒大集団」は当局が設定した基準をクリアできるよう財務状況を改善するため、21年以降、黒龍江省、四川省、河北省などの地域において、不動産販売価格を引き下げて物件販売を加速させており、さらなる値下げ期待が住宅販売面積の減少をもたらしたとみられる。

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