21年5月11日のロイター報道によれば、ヤッタニ財務相はケニア政府が温室効果ガスの排出量削減に向けて、アフリカでは初の排出量取引システムとなる「ケニア温室効果ガス排出量取引システム(The Kenya Emissions Trading System)」を導入する計画を進めていることを明らかにした。
ケニア政府は30年までに、気候変動対策を実施しなかった場合と比べ温室効果ガスを32％削減する目標を掲げているほか、50年までに温室効果ガス排出量ネットゼロとなる経済社会の実現にコミットしている。本稿では政府による温室効果ガス排出量削減に向けた取り組みと進捗を概観する。