21-06-02
トルコ:トピックス
21年第1四半期の成長率は前年同期比+7.0%、前期比+1.7%
~足もとではインフレが加速、リラは対ドルで史上最安値を更新~

トルコの21年第1四半期の実質GDP成長率は前年同期比+7.0%、季節・労働日数調整済前期比+1.7%と、高成長が維持された。新型コロナの感染再拡大により外出規制措置が導入されていたものの、夜間および週末に限定されていたため影響は小さく、国内消費と固定資産投資、輸出が成長を牽引した。一方、足もとではインフレが加速しており、通貨リラは最安値の更新を続けている。GDP発表直後には市場はリラ高に反応したものの、リラの上昇は限定的だった。トルコ国内では新型コロナの新規感染者急増により4月29日から5月17日まで全面的なロックダウン(都市封鎖)が実施された。4~6月期の成長率は、新型コロナ感染が急拡大し前年はマイナス成長となった反動から前年比ではプラス成長は確実だが、季節調整済前期比では少なくとも成長率が鈍化する可能性が高い。

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