21-05-27
米国:トピックス(ワシントン事務所作成)
インフレ懸念と FRB の金融政策の動向

20年春以降、米国経済は、パンデミックの影響により急速な減速を強いられたが、21年春以降ワクチンの接種が着実に広まるにつれ、感染予防のための規制が緩和されてきている。これに伴い、米国では経済活動が急速に再開し、米国の実質GDPは第1四半期6.4%(前期比年率、速報値)の成長を記録するなど、V字回復が見込まれている。
他方で、積み上げられた家計貯蓄の開放に伴うペントアップデマンド、サプライチェーンの制約、賃金上昇に加えて、政府やFRBの積極的な財政・金融政策もあり、過度のインフレの先行きへの懸念の声も大きくなっている。
今般、本稿では物価指数を構成する要素や労働市場を分析した後、FRBの今後の動向も考察する。

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