5月12日、欧州委員会は21年春季経済予測を発表した。足元のワクチン接種加速による経済活動の段階的な正常化を見込み、20年11月に公表した秋季予測から21年の見通しをユーロ圏、EU27加盟国ともに各0.1%引き上げた。欧州経済は20年10月以降の新型コロナウイルスの感染再拡大により21年1～3月期まで2四半期連続のマイナス成長に陥った。しかしながら足元で各国にて感染防止策の緩和が進展する中、個人消費や投資を中心に経済回復が幾分早まると予測した。ただし、新型コロナウイルスが経済に影響を及ぼす状況が続く限り、見通しに対する不確実性は依然として高いと指摘している。