11月11日、欧州委員会は21年秋季経済予測を発表した。ワクチン接種進展に伴う経済活動再開・拡大を受け、21年5月に公表した春季予測から21年の見通しをユーロ圏について0.7%ポイント、EU27加盟国について0.8%ポイント引き上げた。欧州経済は21年4月以降、新型コロナウイルス感染拡大抑制策の段階的な緩和により春時点の想定を上回るペースで急回復しており、22年以降も堅調な成長持続が見込まれている。ただし、欧州委員会はこれらの見通しが域内外での新型コロナウイルスの感染状況や供給制約の影響に依存しており、不確実性や下振れリスクは依然として高いと指摘している。