中国の21年12月末の対外債務残高は、2兆7,466億ドルと、前年同月末比+14.4%(3,458億ドル増)の大幅増となった。要因としては、外国投資家による国債と政策銀行債への投資が増えたこと、貿易取引拡大に伴い貿易信用額が増加したこと、元高を背景にドル換算の現預金や企業の債務残高が増加したことが挙げられる。
こうした対外債務残高の増加について、国家外貨管理局の責任者は、中国の対外債務は安定していると強調したうえで、国際環境が厳しくなり、新型コロナ流行が進行しているなかでも中国政府は経済の持続的な回復を最重要課題にしており、今後の対外債務も安定的に推移すると述べている。
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