22年第2四半期の実質GDP成長率(以下、成長率)は前年同期比+0.4%にとどまり、同上期の成長率は+2.5%となった。上海市をはじめとする新型コロナのロックダウンの影響で国内の消費・投資が減速した一方、世界経済の回復を主因に輸出の伸びが堅調に推移したことから純輸出が寄与した。なお、22年第2四半期の成長率は季節調整済前期比では-2.6%と大きく落ち込んだ。
22年6月の主要経済指標は消費・生産・投資とも回復傾向を示した。小売売上高の伸び率が4か月ぶりにプラスに転じたほか、固定資産投資は地方政府主導のインフラ投資を中心に伸び率が高まっている。一方、不動産企業の資金調達難により不動産開発投資は低迷している。22年7月、建設が遅れている未完成物件の購入者が住宅ローンの返済を拒否する動きが全国的に広がった。銀行保険監督管理委員会は7月17日、「物件の引き渡しが確実に行われるよう支援する」と述べ、不動産開発企業の合理的な資金需要に応えるよう金融機関に促しているが、不動産企業の資金調達難が続けば金融機関の住宅ローンや不動産企業向け融資の不良債権化につながる可能性もある。
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