6月19日に実施された大統領選挙決選投票の結果、左派のグスタボ・ペトロ候補が独立派で実業家のロドルフォ・エルナンデス候補を下し当選した。コロンビア史上初めての左派の大統領として8月7日に就任する。
　ペトロ次期大統領は、経済の石油産業依存是正、貿易協定の再交渉、年金改革、税制改革などを公約として掲げている。国会多数派の保守派野党の協力をいかにしてとりつけるか、投資家や経済界の懸念を和らげることができるか、短期間で有権者の高い期待に応えていけるか、が課題である。外交面ではペトロ次期大統領は対米関係の見直しを表明しており、中南米で最も親米的であったコロンビアの外交政策が大きく変わる可能性があり注目される。