23-01-27
中国:トピックス
12月の各指標で見る中国経済 ~22年第4四半期の成長率は+2.9%、内需・外需の不振を反映~

 22年10~12月の実質GDP成長率(以下、成長率)は前年同期比+2.9%、22年通年の成長率は前年比+3.0%となった。厳格な「ゼロコロナ政策」による消費の低迷および欧米の景気減速による輸出の不振を主因に通年の成長率は政府目標の「+5.5%前後」を大きく下回った。
 12月に入って政府が厳格な「ゼロコロナ政策」を緩和し隔離制限を撤廃したため、大都市を中心に新型コロナ感染が急拡大した。12月の主要経済指標をみると、消費・輸出入の低迷が続いているほか生産の伸び率も鈍化した。
 政府主導のインフラ投資が固定資産投資を下支えする一方、不動産開発投資の低迷は続いている。中国人民銀行は不動産開発企業に対する負債比率の規制「3つのレッドライン」を一部見直す方針を示している。

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