24年6月の欧州議会選挙では親EUの中道3派が過半数を維持したものの、極右政党の台頭が顕著となった。
ポーランドではトゥスク首相率いる中道左派の市民連立(KO)が法と正義(PiS)を上回り14年以降初の第一党となった一方、右派の躍進が目立った。チェコでは最大野党で右派のANO 2011が前回選挙より1議席多い7議席を獲得し与党から第一党を奪回した。ハンガリーでは与党第1党で右派のフィデス-KDNP党が前回から2議席を失うも11議席を獲得し第一党となった一方、中道右派で新興のティサ党の台頭が目立った。
チェコ、ハンガリー、オーストリアの3か国の右派政党の党首は、現時点で欧州議会3番目の規模となる極右の新会派「欧州の愛国者」を結成した。
欧州議会における極右の台頭は今後、欧州全体が保護主義的になるリスクを含み、反移民を掲げ議席を獲得した右派政党の政策を実行する場合、欧州内では労働力不足の深刻さが増す可能性、対外的にはウクライナ支援や対中政策などが懸念される。
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