9月下旬に発行された中国人民銀行(以下、人民銀行)主管の金融雑誌において、人民銀行の易綱総裁および劉国強副総裁による金利自由化改革の着実な進展を解説した論文が相次いで発表された。論文では政策金利を通じた市場金利形成の伝播メカニズムが円滑に動き出し、小規模零細企業・民営企業の資金調達難・融資コスト高という課題の解決に寄与するなど、銀行の貸出行動に反映されてきたことなどが説明されている。一方、金利の完全自由化に向けた課題は依然として多く、マネーサプライ・社会融資量の数量目標を組み合わせた政策運営が引き続き実施される。
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