中国人民銀行が発表した「2021年の人民元国際化報告」によると、20年の人民元建てのクロスボーダー決済額は28兆3,900億元（約450兆円）と前年比＋44.3％増加し、21年1～6月の世界のクロスボーダー決済額に占める人民元建て決済額のシェアは2.50％となった。国・地域別のクロスボーダー決済額に占める人民元建て決済額のシェアをみると、香港、台湾、日本でのシェアが縮小している一方、シンガポール、イギリス、米国でのシェアは拡大している。また、20年末の海外投資家保有の人民元建て金融資産は前年比＋40.1％の8兆9,850億元（約143兆円）と急増し、21年3月末の各国政府保有の金融資産に占める人民元建て金融資産のシェアは2.50％となった。