21年第2四半期の実質GDP成長率(速報値)は季節調整済前期比+0.7%であった。韓国景気は20年秋以降、世界的な半導体需要の拡大を受け輸出や設備投資を中心に持ち直してきた。21年第2四半期は、民間消費のプラス寄与は拡大したものの、純輸出が二期連続のマイナス寄与となった。
21年の成長率見通しについて、韓国政府は21年6月に+4.2%へ、IMFも7月に+4.3%へ上方修正した。しかしながら7月に入り、韓国国内では新型コロナの感染が急拡大し(新規感染者数が過去最多を更新)、飲食店などの活動制限が強化された。ワクチン接種も迅速に進んでいるとは言い難い(初回接種率は34.9%、7月28日時点)。
先行き、新型コロナの感染再拡大が民間消費の重石になるとみられるが、政府は21年度第2次補正予算を編成するなど、今後も財政出動により強力に景気を下支えするとみられる。
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