世界経済は国・地域によるばらつきを伴いつつ回復ペースが減速している。新型コロナ対策の活動制限の緩和による個人消費の持ち直しを主因に回復が続いているが、先進国を含む多くの国で食料およびエネルギー価格の高止まりに伴うインフレとこれを受けた利上げの継続が景気下押し圧力となっているほか、新興国・途上国では欧米経済の減速の影響が広がりつつある。一部の新興国・途上国では、拡張的財政政策の縮小、内政の不確実性の高まり、自然災害の影響もあって回復ペースが大きく低下している。

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