22-01-25
中国:トピックス
12月の各指標で見る中国経済 ~21年のGDP成長率は+8.1%、内需の回復が課題~

 21年の実質GDP成長率は+8.1%であった。第4四半期は、新型コロナの感染抑制策に伴う消費低迷や不動産・インフラ投資の鈍化などにより前年同期比成長率+4.0%と年初来最低となった。もっとも、季節調整済前期比でみると成長率は第3四半期から第4四半期にかけてやや改善している。22年1月の国務院常務会議は、消費と投資の内需拡大戦略を推進する方針を示した。
 12月の主要経済指標をみると、消費の伸び率は鈍化しており服飾や家電製品などの落ち込みが目立った。投資については、製造業投資は好調である一方、不動産開発投資とインフラ投資は停滞している。中国人民銀行は22年1月、1年物および5年物の最優遇貸出金利(LPR)の引き下げを実施しており金融緩和で景気を刺激する姿勢を鮮明にしている。

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