22年4月の主要経済指標は新型コロナの感染抑制策に伴うロックダウンや外出自粛要請などの影響で消費・生産ともに前年同月比マイナスとなった。4月29日の中国共産党・中央政治局会議は、新型コロナの感染拡大およびウクライナ情勢の悪化が経済成長、雇用や物価の安定を阻んでいると指摘したうえで、22年通年の実質GDP成長率目標である「5.5％前後」の目標達成に向けて積極的な経済政策を実行する方針を示している。
　中国人民銀行は5月20日、住宅ローン金利の基準となる5年物最優遇貸出金利を4.60％から4.45％に引き下げた。また、これに先立つ5月15日には1軒目の住宅購入者を対象として住宅ローン金利の下限を0.20％下げることを発表しており、住宅購入時のコスト負担を削減する狙いがある。