22年2月18日、ローレンス・ウォン財務相は22年度予算（財政年度は4月から翌年3月）を発表した。21年度予算と比較すると歳入と歳出はいずれも増加するが、財政赤字はGDP比0.9％から0.5％に縮小する見込みである。歳入増加のため物品・サービス税（GST）の引き上げや累進課税の強化等を実施する方針を示すとともに、GST引き上げに伴う66億Sドル規模の国民への救済措置を提示した。なお、新型コロナ対策は医療費支出を含め約70億Sドル規模となり、20年度、21年度と比較し大幅に縮小した。そのほか、グリーンな経済への移行を加速する姿勢を示し、21世紀半ばに温室効果ガス排出量ネットゼロを目指すことを表明したほか炭素税の引き上げが発表された。