国家統計局の「22年の農民工（中国国内の出稼ぎ労働者）に関する調査報告」によると22年末の農民工の数は2億9,652万人で前年比＋1.0％（同311万人）増加した。このうち本拠地農民工は同293万人増、外出農民工は同18万人増となったほか、出身地と異なる地域に就業する農民工のうち省外就業数は同69万人減少しており、農民工は出身地と同じ地域に就業する本拠地農民工が増える傾向が窺われる。また、22年2月中旬以降深圳市や上海市などにおいて新型コロナ感染症が再び急拡大して相次いで都市封鎖が実施された際に大量の農民工が解雇されたとみられる。