中国銀行業理財商品登記管理センターの発表によると銀行セクター(計260行)における22年中の理財商品の取扱件数は前年比－24.6％と大幅に減少し、理財商品の取扱残高も前年末比－54.2％の5.41兆元と3年連続の大幅減となっている。
17年以降政府はシャドーバンキングを縮小するためにその資金調達手段となる理財商品の販売を抑制したため、銀行セクターの理財商品の販売は減少してきた。22年は政府の「ゼロコロナ政策」が理財商品の買い手である個人と売り手である銀行の経済活動を制約したこと、理財商品の投資利回りが一段と低下し銀行の預金金利との差がさらに縮小したことが理財商品の一層の販売不振につながったと考えられる。