中国では高速鉄道、高速道路、空港など交通インフラが積極的に整備され経済発展を下支えしている。習近平政権は35年までに「交通強国」を構築することを目指し、質的な向上にも注力しながら引き続き交通インフラの整備向けに多額の投資を行っていく方針である。他方で多くの投資プロジェクトでは多額の建設コストや運営維持費を料金収入で賄えないため、巨額の損失を計上し政府債務の拡大の主な要因の1つとなっている。習政権は今後このような課題に対して如何に対応し安定的な経済発展を維持していくのか一層の関心を払う必要があろう。
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