中国人民銀行が発表した「23年版人民元国際化報告」によると23年1～9月の世界のクロスボーダー決済額に占める人民元建て決済額のシェアは前年の2.15％から3.71％に拡大した。22年の主要な国・地域別のクロスボーダー決済額に占める人民元建て決済額のシェアをみると香港、イギリス、マカオでは拡大したのに対してシンガポール、日本、台湾、ドイツ、米国では縮小した
一方、海外投資家が保有する人民元建て金融資産は22年末時点で9兆6,184億元（約183兆円）と前年比－11.2％の大幅な減少に転じた。また、外国政府が保有する外貨建て金融資産全体に占める人民元建て金融資産のシェアも22年末時点で2.69％と前年比－0.10％ポイント縮小し、23年6月末にさらには縮小して2.45％となった。