パキスタン正義運動(PTI)の議長カーン首相（当時）は22年4月内閣不信任案可決に伴い失職した 。カーン前首相は自身の失職は内政に強い影響力を行使する軍トップの陰謀であると主張し、軍トップとの対決姿勢を強めた。23年5月9日汚職容疑でカーン前首相が逮捕されると数千人の支持者が逮捕に抗議して軍関連施設を襲撃した。軍・警察はPTI幹部を軒並み逮捕・拘留し、圧力をかけて離党に追い込んだためPTIは壊滅状態となった。カーン前首相自身も150余りの容疑で捜査対象となっており政治生命は絶たれたに等しい状況にある。
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