建国当時390万人であった米国の人口は現在3.3億人を超えている。人口増を支えた高い出生率による自然増、国土の拡大が今後続くと考えるのは現実的でなく、移民の受け入れが重要となる。移民は米国経済において重要な役割を担っているが、米国も常に積極的に移民の受け入れを行ってきたわけではなかった。本稿では、米国の移民受け入れの歴史を概説した後、米国人口に占める移民の重要性を概観し、労働市場における移民の貢献を分析する。
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