23年1月1日、サステナブルファイナンス開示規則の技術基準(RTS)の適用が開始された。RTS適用開始に先立ち多くの金融市場参加者が金融商品の分類のレビューを行った結果、従来「サステナブル投資を目的とした金融商品」(9条ファンド)に分類されていた金融商品の相当数が「環境または社会的特性を促進する金融商品」(8条ファンド)に変更され一時的な混乱が生じている。他方でサステナブルファイナンスの情報開示の具体的基準が作られその適用が開始されたことは、環境意識の高い投資家を中心に歓迎されている。RTSの適用開始によるEU域内でのサステナブル関連情報の開示拡充は日本の金融機関や企業にも間接的に影響を与える可能性がある。