今週のレポートの対象期間は22年11月1日~23年1月12日で、前回から追加した内容の中では以下の動向に注目です。(1)イスラエルでは、第6次ネタニヤフ政権が成立しています。「ユダヤの力」党首のグヴィル国家安全保障相が神殿の丘(アルアクサ・モスク)を訪問し世界的な非難を浴びています。また、職訴追中のネタニヤフ首相に有利な司法改革計画が野党から強い非難を浴び抗議デモが頻発しています。(2)パキスタンでは、エネルギーを節約するために商店や飲食店を午後8時半で閉店、官庁は電力消費30%削減を目指すことを政府が決定しており、経済情勢の困窮が更に深刻化しています。(3)エジプトでは、IMFが22年12月に理事会承認したエジプトに対する融資のコンデショナリティを含むプログラムを発表されています。発表のなかで、変動相場制への移行が謳われたこともあり、エジプトポンド安が急速に進行し対米ドルで過去安値を更新しています。

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