今週のレポートの対象期間は23年1月1日~23年4月6日で、前回から追加した内容の中では以下の動向に注目です。(1)サウジアラビアと他の主要な石油生産国は5月から年末まで合計で1日あたり最大115万バレルの減産を発表しています。(2)ラマダン下でイスラエルとパレスチナとの紛争が激化しています。イスラエル治安当局がアルアクサモスクに押し入ったことを契機にパレスチナ人との抗争が激化し、報復としてガザ地区の過激派がイスラエル南部にロケット弾を発射する等の事件が発生しています。(3)中東諸国間で融和に向けた動きも出始めています。イランのアブドラヒヤン外相 とサウジのファイサル外相が北京で会談し関係強化に向けた共同宣言が発せられる一方、シリアのミクダード外相が11年ぶりにエジプトを訪問しシュクリ外相との会談が実現しています。

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