今週のレポートの対象期間は23年2月1日～23年5月25日で、前回から追加した内容の中では以下の動向に注目です。（１）サウジアラビアでアラブ連盟首脳会議が開催されました。同会議にはウクライナへの支援を求めるためゼレンスキー大統領も出席しており、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子はウクライナ紛争に関し仲介する用意がある旨を伝えています。今回から同連盟にシリアが復帰していますが、カタールのタミーム首長がアサド大統領の演説時に退席しシリアとカタール両国の政治的対立は続いています。（２）パキスタンでは、カーン前首相の側近が軒並み逮捕され、釈放後にパキスタン正義運動（PTI）からの離党を表明する事態が相次いでいます。（３）イランでは、ライシ大統領がイラン首脳として17年ぶりとなるインドネシア訪問を実施し、同国と特恵貿易協定を締結しました。