今週のレポートの対象期間は23年8月1日～23年10月19日で、前回から追加した内容の中では以下の動向に注目です。(１)イスラエルを訪問したバイデン大統領がイスラエル支持を表明し、イスラエルはエジプトからガザ地区への人道支援物資の搬送を許可しました。他方、エジプトのシーシ大統領はエジプトがイスラエルの攻撃対象とならないようにシナイ半島へのパレスチナ人の避難を拒否し続けています。また、サウジはイスラエルとの国交正常化交渉を一時凍結し、米国政府によるハマスの攻撃を非難する呼びかけも拒否したと報じられています。イスラエルとハマス間の混乱は続いています。(２)国連安全保障理事会は18日にイランのミサイルや金融サービス関連の制裁が期限切れとなったことで、国連の対イラン制裁が終了したと発表しました。イランはミサイル開発を進めると表明しましたが、欧米は制裁を延長する姿勢を示しています。両者の対立は継続する状況です。