1～2月の主要経済統計をみると、製造業の業況感（PMI）は5か月連続で「50」を下回った。小売売上高伸び率（前年同月比＋5.5％）、固定資産投資（＋4.2％）はプラスで推移しているが、不動産市場は低迷が続いており、新築住宅価格指数は－1.9％と下げ幅を拡大した。
2月に人民銀行は住宅ローン金利に影響する5年物最優遇貸出金利を0.25％ポイント引き下げて3.95％とした。3月の全国人民代表大会（全人代）で政府は24年の実質GDP成長率目標を前年と同じ「＋5.0％前後」に設定し、その達成に向けて拡張的な財政政策と緩和的な金融環境を維持する方針を決定した。