財政部が24年3月5日に第14期全人代第2回会議に提出した「23年の中央・地方予算執行状況及び24年の中央・地方予算案についての報告」は同会議で承認された。同予算案によると、24年の公共財政(中央政府と地方政府を含む財政)の歳入は経済回復の遅れを背景に前年実績比+4.8%となるが、歳出の伸びは歳入の伸びを下回る同+1.1%となり、公共財政収支の赤字(以下、財政赤字)も23年の実績を下回る。その結果、財政赤字GDP比は3.0%と23年実績(同3.9%)から0.9%ポイント低下する。もっとも財政赤字を補うために国債と地方政府債券が発行されるが、財政部による名目GDP見通しを基に試算すると24年末の政府債務残高総額GDP比は23年末の56.1%から60.6%へ上昇する見通しである。
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