中国経済の先行きを占うポイントを好材料と懸念材料に分けてみてきた。総じてみれば、中国経済は、拡張的なマクロ経済政策に支えられて 4%台後半の成長となる見通しである。外需要因が相応に寄与すれば、あるいは 5%成長を達成できるかもしれない。しかし、不動産不況と過剰設備問題による景気の下振れリスクは相応に高い。特に、不動産の低迷という根の深い問題を解決しなければ、本当の意味での安定した回復とはならず、今後数年間にわたって成長が下振れする可能性もある。政府がいつ不動産市場に対して踏み込んだ対策を打ち出すのかに注目したい。
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