24年4月から6月にかけ連邦下院議員の任期満了に伴う総選挙が行われた。モディ首相が率いる与党インド人民党(BJP)は543議席中240議席を確保し議会第1党を維持したが、前回選挙(303議席)から大きく議席を減らした。BJPを中核とする与党連合(国民民主同盟:NDA)は過半数を上回る293議席を獲得しており、6月8日に第3次モディ連立政権が発足する見通しである。
BJPは選挙戦で2期10年のモディ政権下の経済成長の実績をアピールしたが、期待した圧勝には遠く及ばなかった。経済成長の恩恵を十分に受けていない農業従事者、失業者、貧困層などの政権批判の票が、経済格差の縮小や失業問題の解消を訴える野党に流れたとみられる。第3次モディ政権は基本的にBJPの公約で示した政策の方向性を維持するとみられるが、同党が単独過半数を失ったため連立与党への配慮が必要となる。第2次政権で積み残した改革(改正労働法の施行、土地改革の実施等)の実現は容易ではない。また今後の州議会選挙に向け、庶民層への福祉政策の拡大が必要になる可能性もある。
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