2024年6月2日に大統領、連邦議会議員、地方選挙から成る総選挙が実施された。大統領選挙（再選禁止）の結果、ロペス・オブラドール（AMLO）大統領の後継者として与党連合から出馬したクラウディア・シェインバウム候補（61歳）が野党同盟のソチル・ガルベス候補、市民運動党（MC）のホルヘ・アルバレス・マイネス候補を破り当選した。メキシコ史上初の女性大統領が10月1日に誕生する。
　シェインバウム次期政権はAMLO政権の政策を継続する見通しである。他方、シェインバウム氏が環境問題の専門家であることから気候対策に対する期待が強い。
　同日行われた連邦議会議員選挙では与党同盟は上院で過半数議席を維持し、下院では憲法改正に必要な3分の2議席を獲得する見通しである（ただし最終的な議席数の発表は8月下旬となる見込み）。9州で行われた知事選挙ではメキシコ市を含め7州を与党同盟が制した。