ウクライナでは22年2月にロシアが侵攻を開始して3年目に入り、武器と兵士を補充する必要が増大している。武器の補充については米国議会が24年4月に総額608億ドルの追加軍事支援を承認したが、承認が当初予定した23年末から大きく遅れて手間取っている間にウクライナ軍はロシア軍に占領地域の拡大を許した。一方、兵士の補充には西側諸国からの支援はないため国内で動員拡大に踏み切った。本稿では兵士補充を巡って浮彫になったウクライナの構造問題である人口減少と汚職・腐敗の問題を紹介する。
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